スタディーフィールドブログ 2026.8
8月5日 ネタバレ
ネタバレ…ネタバラシ(ある事柄の重要な仕掛けや結末を暴露すること、そうした情報そのもの)の略語として現在でも広まっている用語でございます。
昨今は、情報化社会やSNSの影響を受けて、どんな作品・ニュースであっても探さずともネタバレが出てきて、『初めて見る作品だが、ネタバレを見てがっかりした』・『ネタバレされたくないならネット断ちをして自衛に努めるべき』といった風潮まで飛び出すようになっております。
さて、そんなネタバレですが国語の文章読解にもございます。それが、「引用元の題名(タイトル)」です。
よく、教科書の章の始めや試験問題の文章を読んだ最後の部分についている()の部分でございます。
学校の授業でも題名だけを見て、そこから個人がどのように感じたか・どんな内容のものなのかを推測・共有するレクリエーションもあるそうです。
それほどまでに、題名には本人のメッセージや結論の要約が書かれているケースがあるということです。
以下に、いくつか例を出します。皆さんもどんな内容なのかイメージしながら見て、私と感想を共有してみましょう。
『「今、ここ」から考える社会学』(好井 裕明/ちくまプリマー新書)…社会学を「今、ここ」という視点で見る作品でしょうか?社会学を優しく教えてくれるものでしょうか?
『読めば分かるは当たり前?』(犬塚 美輪/ちくまプリマー新書)…読めば/聞けばわかるっていうけど人によって意図がずれることがありますね。そうしたところから切り込むのでしょうか?
『ケータイを持ったサル:人間らしさの崩壊』(正高 信男/中公新書)…もしかして、ケータイを持っている人たちのことを言ってるのでしょうか?『サル』って過激すぎませんか?人間らしさがなくなってしまうのでしょうか?見るのも怖くなってしまいます。
…といったように、市販されているものについては特に、過激なネーミングや購入者が目につき、手に取りやすく・内容を事前理解できるような『ネタバレ』なタイトルが存在します。
問題文に目を通す前に、深呼吸しながら題名を見ることで制作者の意図の『ネタバレ』が見えるかもしれません。ぜひ、お試しください。
(※注意:説明文や論説文ではこの傾向がありますが、例外もあります。特に、小説・随筆分野だとモノの名詞を挙げておしまいなんてこともあるのでお気を付けください)
新澤
8月4日 忘れ物はありませんか?
模擬試験の話です。
「なぜだ!?なぜ私の答えが△なんだ!?」
模擬試験の記述問題でそんなふうに思うことは多いでしょう。
その「なぜ自分の答えはダメだったんだ!?」と思う気持ちは重要です。
納得できるまで解説をよ~く読んで、何がいけなかったのかを突き止めましょう。
こんなケースがありました。英語の問題です(少し改変しています)。
He said, “I get up early and run in the park every day. It was hard at first, but I enjoy it now. If we continue doing something, we can make it a habit.” I thought so, too.
問題:「so」の内容を具体的に日本語で書きなさい。
生徒の答え:何かを続けることで、それを習慣化できるということ。
判定:△
生徒の叫び:なぜ!?
内容としては◯です。なぜ△なのでしょう。
模範解答:(もし)何かをし続ければ、(私たちは)それを習慣にすることができるということ。
soの内容は直前を指すので、内容は”If we continue doing something, we can make it a habit.”です。「もし」「私たちは」は省略しても問題なし。日本語ではこれらの言葉を省略することが多いからでしょう。「それを習慣化」も「それを習慣にする」と同じ。何がまずかったのか。
採点者がどこを減点したかは断定できませんが、考えられる理由は二つあります。
まずは、「何かを続けることで」の部分です。
模範解答は「何かを【し】続ければ」となっています。
憶測ではありますが、採点者が「原文の”doing”を反映していない」と判断した可能性があります。
「続ければ」を「続けることで」としたのも、「ifを無視した」とみなされて減点の対象となった可能性もあります。
このように、たとえ自然な日本語であっても、「明らかに単語を無視している」と判定されると減点をくらってしまうケースが多いように思われます。
英語限定の攻略法にはなりますが、記述答案を書いた後で本文に線を引き、答案に入れた部分を一つずつ消してみましょう。消せずに残った語句があれば、答案から抜けている可能性があります。
まだ記述問題の数をこなしていない生徒はよくこういった減点をくらいますが、徐々に慣れていけば全く問題はありません。
過去の授業ではこんなこともありました。問題は改変してあります。
John : Ms. Smith’s birthday is coming soon. Why don’t we give her something for her birthday?
Amy : Of course. She likes cooking, so how about giving her a new cookbook?
John : That sounds like a good idea. But she likes traveling, too.
Amy : Yeah. She says she likes to go to foreign countries and enjoy food there.
John : I’ve come up with a nice idea. Let’s give her an atlas which has recipes of food from many foreign countries.
Amy : That’s a great idea! Let’s go to the bookstore to find one.
問題:ジョンとエイミーは、スミス先生に何を買うことにしましたか。具体的に日本語で書きなさい。
生徒:地図帳。
私:雑!確かに地図帳だけど、もっと詳しく!
生徒は南高校に進学しました。県下トップクラスの進学校に合格するような生徒も、「足りない言葉はないかな」という意識が不十分なうちはこんな感じなのです。
なお、解答は”an atlas which has recipes of food from many foreign countries”の部分なので、「多くの外国の料理のレシピが載っている地図帳」です。
出かける前に「何か忘れ物はないかな?」と確認するように、「何か抜けているものはないかな?」と見直しをする。
この意識を持ち続けるだけで記述問題の精度は上がっていきます。
お試しください。
竹野
8月1日 正答への一歩
連日夏期講習会お疲れ様です。
分からなかったところが「理解」できて、
自分で「わかる!」ようになってきていますでしょうか?
今回の講習会、主に国語を中心に担当をしておりますが、
どの学年にも共通する課題が。
それは
「問題文の読まなさから来るエラー」。
例えば、
「漢字二字で抜き出せ」とあるところを無視していたり
「〇〇と××という語を用いて説明せよ」という指示を無視したり、
「書き出し」に気づかずに解答欄に書き出しと重複した内容を書いたり…
問題文さえ読んでいれば、「正確に」書けていたはずのところばかり。
これを実際の模試やテスト、入試でやったら非常に痛いです。激痛です。
文章を読むのも勿論大事。
ですが、それ以上に問題文の正確な把握をしてこそ正答に近づきます。
問題文への理解は何も国語だけではなく、どの科目にも言えること。
問題文のスルーから起きるエラーを少しずつでも減らしていきましょう。
かしま